「日本文具新聞」森井さん

「文房具」と「文具」。普段同じように使っている言葉なのだが、意味が違うということをこの方から教わった。もう30年近くお付き合いさせて頂いている日本文具新聞の森井さんだ。

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文房とは書斎のことで、書斎で使う最も大事な道具である「筆」「墨」「硯」「紙」の四点を文房具と呼ぶ(らしい)。文具はそれを含む総称で、「文房具」は、いわば文具の王様、別格の存在なのだ。

森井さんが主宰されている「日本文具新聞」は創刊明治33年。なんと114年も続く日本で最も古い老舗の文具専門紙だ。この「日本文具新聞」の創刊時の名前が「筆世界」。筆墨硯紙(ひつぼくけんし)である文房四宝の中でも先頭の役を担う「筆」の「世界」から、当時日本の文化の広範を進めよう伝えようという意気込みを感じる紙名だ。

森井さんとは年に一度くらいお会いするのだが、いつも紙宇宙のペーパークラフトやポップアップブックなどをご覧に展示会やショールームに足を運んでくださる。こちらから日本橋の事務所に伺うことはほとんどないのだ。それは、恐らく情報収集・情報伝達とは、「モノ」や「コト」ばかりでなく、その「まわり」を大事にされているからだと勝手に解釈している。先日も猛暑の中、紙宇宙にお越しいただき、ペーパークラフトなどの立体紙製品の姿かたちだけでなく、その設計・制作など「情報収集」「情報提供」していただいた。

 

「筆」の世界!「紙」の宇宙!

時代を超え、互いに通じるものが有る!と勝手に思い込んでいる。

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